ロードバイクで四国一周旅⑨ 7日目
7日目 大月→宇和島城
4月2日(土)走行距離92.53km 獲得標高899 m
7:00頃起床。前日は真っ暗で見えなかったが窓からの景色が良くて驚いた。
つくづく寝るためだけに泊まったのが惜しい。
このような廊下の先の1つひとつが私が泊まった様な建物になっている。家族や友人と来たらすごく良い場所だろう。
ベルリーフ大月。お勧め。
スタンプポイントの大月は営業開始が8:30なのでそれまでゆっくり過ごす。朝食は7:30から。結局8:30に出発。
前日は真っ暗で見えなかったが、狐に化かされないと行かないような、とてもホテルがあるようには思えない道を下って国道へ戻る。
8:45 スタンプポイント 大月
実は前日に晩飯を買いに来たコンビニよりこっちのほうがホテルに近い。今回はホテルからずっと下り坂なのであっという間。
スタンプを押そうとすると
まさかの臨時休業。
ただ中に人は居たのでドアを叩き、「すみません、今四国一周のスタンプラリーをしてるんですが、スタンプだけでも押させて頂けませんか」と、ただスタンプが欲しいだけで危害を加えるつもりはないこと、おとなしくスタンプを出せば全員無事に家族の元へ帰れることを説明した。すると観光案内所の人を呼んでくれ、無事にスタンプを手に入れることができたのだった。
そこから海岸線にでるまでしばしの田園風景
9:39 スタンプポイント つくも
到着するが人気がない。本当にここであってるのか?と観光案内所を探すが看板がない、と思ったら
看板が外れてる…。
中を覗き込むと、まだ備品はそのまま残っているが、たまたまこの日が臨時休業で、明日は営業する、という感じではない寂れ具合だった。
近くでなにやら作業をしている女性に尋ねてみると、ここは3月いっぱいで閉鎖、今後オートキャンプ場にリニューアルオープンするとの事だった。
事情を説明すると、観光案内所の鍵を預かっているのでスタンプを探してくれるのとのこと。色々なスタンプが入った箱を持ってきてくれるが、残念ながら四国一周のスタンプはなかった。代わりに、ここの名前の入った別のキャンペーン用のスタンプを押してくれた。
ここが道の駅だったときのスタンプを一番最後に押してもらったのは私ということになる。
そして、これは交通安全のお守りだからもっていきな、と別れ際に珊瑚のついた根付を持たせてくれた。
人に恵まれた旅だ。
そこからは県境に向かって軽く登っていく。
前日に一人タイムトライアルをしたせいでペダルが重い。長時間長期間自転車に乗るコツは、とにかく筋肉に負担をかけないことだ。心拍数が上がっても数分で落ち着くし、消費したカロリーも良く食べて寝れば回復するが、筋繊維だけは数日経たないと回復しない。
10:50 スタンプポイント みしょうMIC
食べ物の写真しか残っていない。
喫茶店だが、私はコーヒーが体質に合わないので、申し訳程度に紅茶を頼んで食べ物を頼んだ。朝飯が足りなかったので早めにガッツリ行く。が、流石に食べ過ぎた。
食べながら地図を確認すると、紫電改展示館はこの道の駅を曲がって行かなければいけないことに気づく。もう少しで行き過ぎるところだった。
11:52 紫電改展示館
google map上ではたった3kmの寄り道だったのだが、道の駅を出てから15分間ずっとヒルクライムだった。こんな場所に建っている。
館内には海から引き上げられた紫電改と搭乗員や飛行隊にまつわる話などが展示されている
自撮り棒兼スタンドで記念撮影をし、外で景色を眺めていると、家族連れが写真を撮っていたので撮影係をかってでる。すると私の写真も撮ってくれた。私は自撮りが下手くそなのでいつも引きつった顔の写真になってしまうのだが、人に撮って貰った写真は結構良い写真で残っている。
その家族はキャンピングカーで四国を巡っていて、私とは逆周りのようだ。私も四国を一周中だというと、お勧めのスポットを聞かれたので、足摺岬と各城をお勧めしておいた。
紫電改展示館からさらに山頂へ続く道があったのでもうしばし登ると、神社があり、桜が咲く広場になっていた。
12:30頃、次のスタンプポイントへ出発した。
14:30 南楽園
通り道にあったので寄ってみることに。人工の池の周囲に整備された綺麗な公園なのだが、いまいちグッと来なかった。
ちょっと人工的過ぎるというか、自然のランダム係数的な揺らぎがないというか。綺麗なんだけど面白くない。
サイクルジャージ姿の私も明らかに場違いな感じだったので、草団子を買って一周歩いて早々に退散。
16:06 宇和島城
この旅のメインコンテンツ。4つの城の中で一番静かな場所にある城だった。一応市内なのだが。
門を入ると木々の茂る道が続く
この城の好きなところは、天守へ続く道の雰囲気だ。
当然、現代と違い当時は人口も少なく、もっと緑豊かだったはずで、侍がここに勤めてた頃は、こういう木々の間の道を歩いて登城したんだろう、というイマジネーションを書き立てるような雰囲気を残している。高知城や丸亀城は綺麗に整備されていたが、自然を感じるようなものはなかった。
登っていくと二の丸跡などの開けた場所に出て、他の城同様桜の整備された公園なんかもある。敷地面積的には松山城には及ばないものの、かなり大きい。
15分ほどこうした道を登っていくと天守に出る。
1層目の天井が他の城に比べてとても高い。
ふすまを隔てて廊下がぐるっと取り巻いている天守というのも珍しい。
天守は不思議なもので、入るまでは小さく見えるのだが、入ってみると大きく感じる。
特にここ宇和島城の天守は面積が広くとってある印象だ。4層構造にするほど広くはないが、3層で作るには広い。そのため全階層が他の3層構造の天守よりだいぶ広い。
その後は、各所の石垣の説明書きを読んだり散策をしたりしながら営業時間終了まで見学。南楽園が無駄だったな。こっちにもっと早く来ればよかった。
17:23 スタンプポイント うわじま きさいや広場
その後、記憶にはなかったがスタンプポイントに寄ってスタンプを押す
18:00頃 宇和島オリエンタルホテル
宇和島城近くのホテルに寝床を確保する。
部屋の中までむき出しでロードバイクを連れてこれるので安心。袋に仕舞うと面倒だし、なにより手が汚れるのだ。また、外にむき出しで置いておくと盗難が怖いし朝露もいやだ。ロードバイクを屋内に置かせてもらえるだけでとても幸せな気分になれる。
大浴場こそなかったが、無料のバスソルトやみかんのサービスもあり、結構好きなホテルだ。私が行ったときはもうミカンは2つしか残ってなかったが、私は重度のみかんジャンキーなので、もっと残ってたら全部私が食べつくしていたからこれでよかった。
夕食なしのプランなので、夕食は近くの中華屋へ
毎回美味いしか書いてないが、この旅で不味いのを食べたことはない。食事で嫌な思い出があるとすれば、高地の居酒屋で食べた晩飯位か。
ホテルに戻り、何種類もあるバスソルトを適当に調合し、たっぷり半身浴をしてから就寝。
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