チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

ロードバイクで四国一周旅⑫ 10日目 最終日

10日目 今治市しまなみ海道→八王子

4月5日(火)走行距離96.12 km獲得標高941 m

しまなみ海道

8:06

天気も最高。ずっと渡ってみたかった「しまなみ海道」が近づいてくる。

 

モニュメント

別のロード乗りが先に1人居たので、順番を待って記念撮影。平日じゃなかったら写真を撮るまで結構待つのかもしれない。

自転車のレンタルもやっていて、そこで空気入れを借りて空気圧をチェックしてから出発する。自転車はしまなみ海道は現状無料。

8:39

8:41

8:53

来るまで知らなかったのだが、車はずっと橋の上を走っていくが、自転車は一度島に降りて、島を走ってからまた橋に乗る、というコースになっている。なのでなんだかんだ全長90kmほど。獲得標高も私のように亀老山に登れば、橋から島へ、島から橋へのアップダウンも含めて940m位にはなる。本当の自転車初心者には結構な運動量だろう。

 

 

8:30 亀老山展望台

なにせ翌日が仕事で、17時には新幹線に乗らなければいけないのであまり時間はない。それに初見なので、渡るのにどれくらいかかるかも分からないからゆとりを持っておかねばならない。

それでもここ亀老山だけは登りたかった。

さりげない案内板にしたがって登っていくと、これがまぁ結構なヒルクライム。案内板から足を休めるポイントもなく延々と、時に勾配10%を超えるきつい坂を登る。

残った足を使い切って、足をつかずに登りきる。これ以上足を残しておく必要もないし。絶対登ったらアイス食ってやる。

登りきると駐車場とお土産屋があり、他のロードバイク乗りも居た。そこから階段で展望台にあがるのだが、ロードバイクを担いで持っていった。誰かのブログでここで写真を撮ってるのを見たので、私もそうしようと思っていたのだ。

四国の方向

登りきると観光客が10人ほどおり、順番を待って写真を撮ると、よく登ってきたと色々な人に話しかけられた。

色々話をするなかで、1周を終わってきてこれから帰るところだと言うと、職業を聞かれたので、先公です、と答えると、そのおじさんの娘さんも教員だという。やはりこの時期に旅行をするんだとか。

また別のおじさんは今はもう引退したが写真家で、今はこの地域の島の風景や野鳥などの写真を撮っているという。昔に自転車で四国を回りながら写真を撮っていたこともあるらしい。今のように軽いロードバイクのない時代で、今ほどトンネルがない時代なのだから、今するよりはるかに大変だっただろう。

1日で駆け抜けてしまうのは勿体ないから、できれば宿泊して見て回ることをお勧めされたが、流石に明日には出勤しないとまずい。

でもおそらく、しまなみ海道はまた来る気がする。

ここでもやはり写真を撮ってあげたら、私の写真も撮ってくれた。

四国1周達成の申請をするときに、一周中に撮影した任意の写真を送ると、その写真で完走証明書を作ってくれる。私はこのとき撮って貰った写真を選んだ。あの写真を撮ってくれたおばさん、すごく写真の撮り方のセンスが良かったなぁ。

景色が入るように斜めに撮るセンスのよさ

 

藻塩アイスクリーム

売店でアイスを食べていると、先ほどの写真家のおじさんが写真を撮り終わって降りてきた。「念願のアイスクリームですな」と声をかけられる。おじさんも藻塩を売店で買い、車で降りていった。

もう少し休憩してから出発。途中で写真家のおじさんが写真を撮っているので挨拶をして別れる。名前聞いておけばよかった。著名な人なのかもしれない。品のある人だった。学校の外に出れば色々な人が居る。たった10日旅をするだけでいろんな人と話をしたな。東京にいくら住んでても知らない人と話をした記憶なんてないなぁ。

 

10:50

10:54

11:35

11:45 道の駅 今治市多々羅しまなみ公園

こいついっつもから揚げ食ってるな

道の駅で昼食 折角なので外で食べることに。

天気だけは選べないが、つくづく、この日が晴れでよかったと思う。

 

 

12:23

12:32

12:59

13:34

13:42

 

14:42 JR新尾道駅

最後の橋が工事中で、別の橋を渡るのだが、その橋の雰囲気が自動車専用過ぎて迷ってしまった。

が、ゆとりを持って到着。自転車を袋にしまい、新幹線の予約を1時間早めて帰宅

14:42

16:01

 

新横浜から八王子まで乗り換え、家に着いたのは結構遅かった。翌日は仕事。

 

たった10日間の旅だが、10ヶ月たった今でも本当に色々なことを覚えている。

車で観光地を巡るよりは行ける観光名所の数は少ないし、もちろんたった10日間で四国を味わい尽くせたわけではない。

ただポイントはそこではなくて、10日間いろいろなことを考えながら、知らない道を走り、知らないものを見て、知らない人と僅かな時間であれ関わったことが大事なのだと思う。そういったものが、直接でなくとも、間接的に私の総体に変化を与える。

旅に出発する前は、仕事関係でそれはもう、ほとほとウンザリしていたのだが、この旅の後、かなり心の健康を取り戻すことができた。

私にとって自転車というのはそういう未知や自由への切符であり、瞑想の時間なのだ。

 

次は九州や北海道、その次は台湾かニュージーランド、その後はヨーロッパも走ってみたい。

 

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