チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング⑧

 

12日目(8月9日(水)雨→曇り)

夜通し雨が降っていたが起きた時に汗ばんでいた。明らかに昨日一昨日より気温が高い。


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雨が降り続けていてやる気が出ず、グズグズ9時頃公園を出る。

しっかり雨の中テントを撤収したのは初めてかもしれない

 

根室の街を横切り、すき家で朝食を摂っていると、ボトルを公園に忘れてきたことに気づく。取りに行って結局10時出発。7kmのロス

 

すぐに靴がジュボジュボ音を立てるほど濡れる。

根室から出て春国岱が見える辺りの景色はかなり良さそうだっったが雨でよく見えず。

風連湖もよく見えない。
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濡れた靴で景色も見えず走っていると、なんでこんなことをしてるのか分からなくなる。

1日中走るのは構わないし、荷物を積んで登るのもいい。でも景色が見えず濡れた靴で走っていると、そもそも自転車に乗っている理由が喪失してしまう。

 

来週もこんな有り様なら関東に帰ろうと思いながら淡々と走る。

 

午後になり雨が止む。明日は午後から晴れ、明後日の午前中は晴れの予報なので、明日の午後に知床峠を渡れるように進んでおかねばならない。

 

尾岱沼ふれあいキャンプ場に泊まるつもりだったが、明日野付半島を見るときに標津の「海の公園」キャンプ場から引き返した方が時短になると思い、標津まで進むことにした。

 

15時頃、ほんの僅か1分ほど雲の合間から日光が指した。

いったい何日ぶりだろう。たったそれだけで精神状態に非常に大きな変化が起き、ペダルが軽くなったのを感じた。

ずっとネガティブな気持ちで漕いでいたが、日光が少し当たっただけで大分ポジティブな思考ができるようになった。

 

根室には申し訳ないが、あの町が晴れるイメージがどうしても持てない。常に霧に包まれて雨が降っている気がする。

だから早くあの街から離れたかった。

 

 

このキャンプ場は海が見え広々として素晴らしかった。

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テントを張り、温泉に行き、濡れた靴下と濡れた靴のままコインランドリーへ行き洗濯と靴を乾かす。

靴用の乾燥機がないので服用の乾燥機に放りこむがまじで乾かない。500円以上使い80分くらい回してなんとか乾いたが。

 

靴を濡らすのは余りにも割に合わない。もう雨の中走るのはやめよう。

 

13日目(8月10日(木)雨→晴)

天気予報でも雨雲レーダーにもなかった雨が朝から降っている。

靴を濡らしたくないので出発できない。

知床には設備の整ったコインランドリーがないからだ。

結局9時頃まで小雨が降ったり止んだりが続き、出発できたのは10時半だった。

本当は、早朝に出て、野付半島を見て帰ってきてからテントを撤収し出発し、今日のうちに知床峠を登るつもりだったが早くも予定が崩れる。

天気予報では、今日の午後と明日の午前中が晴れ。今日の午後に知床峠を登ってしまえば明日の午前中に晴れの中知床五湖を観光できる予定だったのだが。

 

野付半島

12時頃から久しぶりの晴れに。

やはり日光が差すと気持ちいいが暑い、暑いが気持ちいい。


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堆積した砂でできた半島だが、毎年地盤沈下や侵食などで面積がどんどん減っていて、昔は森だったところも海水の侵入で木が立ち枯れていっている、そんな場所らしい

 

地図上で見て面白い場所が人間視点で見て面白いかというとそうとも限らないな。

 

一応観光センターから歩いて30分の先端へ


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世界の果て感はあるけどまぁそんな面白くはない

 

昼食は観光センターでカレー。よくもまぁこんなルーだけのボンカレーにも劣る品物を700円で売れるなぁ。

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なんだかんだ14時頃半島を出て羅臼(らうす)の町へ。

途中知床半島が見えてテンションが上がる
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羅臼の町は地図状だと僻地も僻地なのだが、意外と大きな町で大きめなセイコーマートのレジにも行列ができているほどだった。

 

野営場は羅臼から1kmほど知床峠を登った場所にある


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周囲を電気柵で囲って熊よけにしている。一度熊が遠くからキャンプ場を見ていたことはあったらしいがよく出るということはないらしい。

ランドリーとかもなく純粋な昔ながらのキャンプ場という感じ。管理人の夫妻もとても感じが良かった。この日は満員状態で中国人家族とかもキャンプを楽しんでいた。

 

道路の反対側には熊の湯という源泉をモルタル出固めた湯船に引っ張っているだけで、更衣室以外にはシャワーも蛇口もない原始的な温泉がある。

設営後に入りにったのだが現地の主に、何もする前からマナーを守って入れと注意を受ける。

無料だから良いけど、こういうめんどくさいのはお金で払って解決したいものだ。お前のその態度はマナー違反じゃないのかと毎回思うのだが。

こちらだって他に選択肢があればそっちで入浴をすませたい。

温泉のヘリに座って、桶でお湯をかけ、体や頭を洗い、また温泉で流す、という手順なのだが、どうも人が何人何十人も入ったお湯で流すというのが受け付けない。

中には歯を磨いて温泉で口をすすいでる人もいたがちょっと感覚が違うんだよなぁ。

温泉を冷ます用の水が引いてあったので、最後にその水で身体をすすいで良いということにすることにした。

まぁ温泉自体は熱くて気持ちは良かった。


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ランドリーを回したり余計なことに時間を使わなかったし、夜遅くまで騒ぐ馬鹿もいなかったので、この夜は九時間くらい爆睡できた。