北海道野宿ツーリング⑩
15日目(8月12日(土)→晴れ)
朝の5時から昨日1時まで騒いでいたクズ連中が騒ぎ出す。殺したい。熊撃退スプレーをかけて蹴り殺したい。武器を持つと思考が乱暴になっていけない。
ウトロの街のバスターミナルから9時半のバスで知床五湖へ行く。バスでが出る前にキャンプを撤収しコインランドリーで洗濯を済ませる。
Twitterで既に今朝も熊が出て、8時半、つまり朝初っ端から閉鎖になっていたのは知っていたのだが、再開後1回目にかける。
バスはでもなんだかんだ五湖までも30分はかかる。やっぱ麓からゴリゴリのマウンテンバイクで滝まではきつくないかこれ。
バスでも街から45分はかかるし基本的に登りだし。
10時頃からずっと知床五湖フィールドハウスで再開待ち。今日は1日これに投資したから限界まで待つ。食料と水も持ってきた。
安全確認に2時間とか言っていたが、結局再開したのは12時半。4時間は待った。
第一回目で講習をうける。頼むからこの20分で誰か熊を見つけるなよと落ち着かない。
幸い熊は出ず、出発することができた。ちなみにここ数日の目撃情報
このような木道やそうでない道を歩いていく。今日に限って熊鈴を忘れるが熊撃退スプレーは持ってきた。
最初こそ熊が出るかもという緊張感があるが徐々にただのハイキングと化す。
色々写真を撮るが曇りなので映えないし、また湖自体も飛び抜けて美しいというわけでもない、とりわけそれが1日と半分を投資していればなおさら。
ここは、熊が出て見れない日があるというプレミア感と、熊が出るかもというスパイスが根幹なんだな。
それがわかっただけで後腐れなくこの地を去れる。
バスで街へ戻るが、自然センターで乗り換え待が55分もあったので、センターの人に55分くらいで行けるウォーキングコースがありますか、と聞くとフレペの滝コースがあり、今日はまだ熊で閉鎖になってないというので見に行く。
もうウトロのキャンプ場は嫌なので(管理人はいい人だったけども)斜里町のクリオネキャンプ場を目指す。ウトロの町に戻ってきたのが17時だったので
ここから40kmは途中で日が暮れてしまうが、晴れているし先に進んでおきたい。
知床北西の海岸沿いの道はとても綺麗だった
知床は海と空の境界線が曖昧で、なぜか他の場所よりも海が空に近い色に感じる。
知床半島からサロマ湖までの道を荷物も積まないでぶっ飛ばしたら最高だろうなぁ。
今まで走ってきてこのあたりが一番気持ちがいいかもしれない。
晴れていたし見たいもの見れたので志気が高く、巡航速度も30km近く出る。
知床半島が終わると斜里町までは広大な畑の中を抜けて走って行く。えりも岬の西が馬、東が牛、この辺で初めて畑を見たかもしれない。
クリオネキャンプ場に着いたのは20時前。隣に温泉があり、最終受付が20時なので急いで入浴。
キャンプ場は満員で、一緒にキャンプに来たんじゃないかというくらい近くにライダーの隣にテントを張らせてもらう。
このキャンプ場は施設が充実していて、共同のハウスで調理や洗濯やシャワーが使え、自由に充電もさせてくれるし、漫画がやたら充実している。幌馬車的な移動式コテージもある。ガレージでは映画を上映していてライブステージもある。
値段も500円程度だった気が。もし俺がライダーだったら知床やサロマ湖や屈斜路湖観光に行くならここを拠点にするなぁ。
充電させてもらっている間ハンターxハンターを選挙後から読み返すが、たった4巻だけど異常に時間がかかり、やはりヒソカとクロロ戦は理解できるまで読み込む気がしない。メモを取れば読めるかもしれないが
充電が終わって23時頃テントに戻り爆睡。
16日目(8月13日(日)くもり)
網走へ向かう。
網走まで走って午後から網走監獄と流氷館を見学するか、サロマ湖まで走って向こうで一泊して明日網走へ戻ってきて監獄を見るか迷う。
朝のうちは日が出ていたがくもりに
濤沸湖を通り過ぎるがくもりだしまぁそんな綺麗でもない。
原生花園駅で駅舎を撮ったりしたくらいで、淡々と網走へ
正直もう海岸線には飽きて来ていたがサロマ湖までは自分のけじめとして走るつもりだった。
足の調子もいいし、監獄は雨の日でもいいので、とりあえず晴れ寄りの曇りのこの日にサロマ湖まで走ることに。
網走から能取湖を通り、サロマ湖手前まで、オホーツクサイクリングロードというのが通っていた。
行くまで知らなかったのだが。
恐らく廃線を利用したサイクリングロードだと思うが、車道より能取湖の湖岸近くを走ることができ、舗装もきれいで木々が木陰を作っていてとてもいいサイクリングロードだった。
夏の暑い日にぶっ飛ばすなら最高だろう。途中2台くらい他のサイクリストとすれ違ったくらいで空いた。
とちゅう途中にSLがおいてあったり
能取湖はまぁ、うーん。そらきれいだけど見飽きてきたよね。
サロマ湖の北東の岸ワッカ
観光センターとレンタルサイクルがあり、多くの家族連れがママチャリで先端のワッカの湧き水まで走っている。
まぁただの湖だし、西側まで走って戻ってくるほどでもないと確信したので、ここワッカだけ観光して網走に引き返すことに確定。
ワッカの湧き水も味わって網走へ引き返す。
結局140kmほど走ったかな
網走湖畔に無料のキャンプ場があるのでそこで一泊。
風呂は網走の街の銭湯。
隣が語っちゃう系ライダー3人組でやはり24時くらいまで眠れず。
23時までには寝てほしいなぁ。
この辺りでようやく分かってきたのだが、盆休みでどこのキャンプ場も混み始めていた。普段キャンプなんかしないから知らなかった。
旅を始めた頃は空いている期間だったから気にならなかったが、キャンプ場って睡眠をとるのが難しいんだな。耳栓が必要とは知らなかった。
自然の中で、町の中にいるときよりもむしろ隣人からストレスを受けるとは、なんと皮肉なことか。