チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング⑥


9日目(8月6日(日)曇)

電波がないので何時から自転車屋が開くか分からない。たぶん10時だろうと当たりをつけてそれまではテントで過ごす。

霧状の雨も8時位には収まり、予想外にもテントのフライシートを乾かすことができた。1週間は無理かと思っていた。

10時にセイコーマートでおにぎりを食べながら自転車屋に電話する。

チューブがあった!

定休日だったらしいが開けてくれた。ありがたい。新品のチューブ2つを購入し、今の穴だらけのチューブは使えるまで使うことにする。今思えば3つ買っておけばよかったな。

タイヤの状態を見るのに息子さんまで呼んでくれて親切にしていただいた。

 

この日の目的地は霧多布岬。それ以降は根室までなにもないので1日ではたどり着けない。

霧多布までに寄りたいのは涙岬くらい

厚岩を出て


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涙岬へ
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ここが一番すごいのは蚊の量。気づくと脚に8匹は止まっている。

蚊よけのハッカスプレーを全身にかけながらじっくり見る隙もなく写真を撮って退散する。ただでさえ寒いのにハッカスプレーで全身スースーする上に蚊にも刺されまくってしまった。

 

途中の琵琶瀬展望台で昼食。帆立ラーメン。普通。


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晴れてれば綺麗だったのかも。晴れるまで待てないし、来る時間帯も選べないし、ロードバイクと風景は一期一会だな。

 

無心で走って霧多布岬へ

この辺の岬はどこも切り立っていて、先端に行くイコール登らねばならない。


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崎の先端に歩いていると、望遠レンズを持った方々が海を撮っている。

便乗してデジカメを向けると野生のラッコの親子が抱き合って浮かんでいた。

コンデジながら80倍以上の望遠機能がついたモデル、サイバーショットSX740HSのお陰でバッチリ撮ることができた。

だからスマホじゃ駄目なんだよなぁ。広角はスマホでもいいけど望遠だけはどうにもならない。かと言って一眼サイズはロードバイクじゃ持って行きたくないし。このモデルは最高傑作だな。デジカメの写真は帰ったらどこかにあげよう。


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岬の写真

 

岬の先端に付くと、さっきの方々の何人かがまたカメラを構えている

「あそこにカモメの赤ちゃんがいますよ」

と教えてもらいカメラを向けると灰色の雛が2羽岩の上の草影にかくれていた。

お礼をいい、何枚か撮ってから自転車へ引き返し歩いていると

「おお、PaoPaoじゃん!」

と声をかけられる。

寒いので着ていたウィンドブレーカーの柄のことで、茄子 アンダルシアの夏という作品とのコラボの品。

神奈川の画家の方で、8月中旬までこちらで取材に来ていたそう。

その作品のことなどしばし盛り上がる。

「俺は絵を売って稼ぐということはしていなくてね、名刺代わりにフィーリングの合う人にコピーを上げてるんだけど、住所教えてくれれば送りますよ」

と言って頂いたので頂くことに。

現役の頃は船に乗っていて今は定年後に絵を書いているそう。なんと今年になって3周りも下の女性と結婚されたとか。

鳥などの動物画をかかれるそう。

昨日パンクしていなかったらこの時間帯にここにはいなかったし、晴れていたらウィンドブレーカーを着ていなかっただろうから、巡り合わせとは不思議だ。絵を頂いたらまた話しを伺う機会があるいいなぁ。

 

画家の方と別れて戻ってくると、またさっきの方々がカメラを構えているので見ると、別のラッコがずっと尻尾を洗っていた。

動物園だとそこまでありがたいと思わないのに、野生だとなぜかいつまでも眺めてしまうな。

 

 

 

霧多布岬には先端付近にキャンプ場があり、泊まる許可は2kmほど戻ったところにある温泉施設で手続きをする。なんとキャンプは無料。

まずは手続きをしてキャンプを張りに戻る。

 

回り道をしてアゼチの岬へ。

岬まで500mほどのダート。


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写真を撮って戻ってくるとまた後輪がパンクしていた。

チューブ確認すると破れたのではなくパッチが剥がれたようだ。

所詮は応急処置だし、これまでよく保ってくれました。

昨日出発を遅らせてチューブを買っておいたのはやはり正しい判断だったな。

 


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テントを張り、また温泉に戻り、食事をして温泉につかる。


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モンキーパンチの故郷なので等身大パネルと限定グッズなどが置いてある。

じっくり入ってからキャンプ場に寒い道を走って戻り就寝。

灯台の光がテントを照らすので眩しく、また寒くて寝られなかった。

根室市についたら長袖を仕入れなくては。

あと灯台って陸にも光が当たるのは知らなかった。