チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング⑤

8日目(8月5日曇)
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雨が酷かったり雨が続くのが2日だけならここで4泊してやり過ごそうと思ったが、来週まで雨が続くのでそうもいってられない。

 

1ヶ月走るなら雨の中を走ることは避けられないし、そのための装備も持っているので進むしか無い。

北へ行こうか迷ったが東へ納沙布岬を目指すことにした。

内陸の整った国道44号よりも海岸線を走る根室浜中釧路線のほうが面白いかなとそちらを走ることにした。

おなじみの釧路阿寒自転車道を通って釧路中心部へ、途中道路上にでかい(1.2m位)の鳥が3羽親子で歩いていた
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主にデジカメで写真を取ったので、いまスマホからはあげられないがタンチョウヅルらしい。

まさにThe early bird catches the worm.だな

 

釧路市街のセイコーマートで重めの補給。おにぎり2個と水分1.5リットルを積む。次は厚岩町までは補給できない。

 

途中昆布森の集落で落ちていた空き缶を避け損なう。

なにか擦れるような音に違和感を感じたがそのままヒルクライムしているとガツンという振動。後輪がパンクしていた
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ポイ捨てするやつの手足の爪全部剥がれりゃいいのに

荷物を全部下ろしてチューブ交換してまた積み直す。雨が降っていなくてよかった。

 

尻羽岬に近づくと狐が道路脇にいた。近寄っても離れるが逃げない。
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写真を撮ったりしていると、飛んでいるカナブンかなにかを猫のように目で追い追いかけて食べたりとサービスしてくれた。

あまりに逃げないのでここで観光客から餌をもらい、観光客には「きつね可愛かったね」という思い出を提供して対価を受け取るという経済活動をしているプロ野生動物だったのかもしれない

 

せっかくなので尻羽岬もよることにする

最初は行く気がなかったのだがgoogle mapのレビューでここが一番よかったと書いていた人がいたのでよる

それが間違いだった。

入口から岬の駐車場までは3km程のダートなのだが、ここでまさかの二度目のパンク。時間は12時を過ぎていた。

釧路であれだけダート走って平気だったのに。やはり一度穴が空いたたタイヤはもう駄目なのかもしれない。換えのチューブがもう無いのでパッチで対応する。4箇所も穴が空いていた。たぶん空気が抜けてから気づくまでにリム打ちしたんだろう。

次の自転車屋は厚岩に1件で、その先はスポーツ自転車を扱っていそうな自転車屋根室にも知床にも無い。厚岩でチューブが手に入らないとかなり面倒なことになる。

気持ちを落ち着かせるためにまずはおにぎり2つで食事にする。多めに積んでおいてよかった。

パッチで修理して岬へ。

 

駐車場からは膝くらいまである草原を見先に向かって歩いていくのだが、道なんて大層なものはない。前の誰かがここを歩いた、という獣道の人間版があるだけ。

 

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また枯れかけの花と蓮の葉のような植物がどうも気持ちがわるい。あの世へ続いてる道みたいだ。

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痕跡を辿っていくと、本当にそんなところまで行った人がいるのかという、本当に崖ギリギリまで続いていて、海に引きずり込まれそうで不気味だった。

俺はここはいいと思わなかったな

 

写真を撮って自転車へ引き返し、タイヤが保つのを祈りながらダートを走る。

あのアルミ缶1つのせいで順調な旅にケチが付いてしまった。

 

厚岩についたらもう18時を回っていた。このあたりで霧のような雨が降り始め寒かった。晴れの日はいいが、雨の日は17時にはキャンプ地にいるような走り方をしよう。

もう自転車屋もやっていないだろうからキャンプ場へ

筑紫恋キャンプ場。テント1張り220円。シャワー300円、ランドリーが200円。

 

キツネを見られて良かったがパンク2回で差し引き散々な日だったが、熱いシャワーを浴びると気持ちが蘇る。洗濯もできたし。

このキャンプ場は携帯が圏外なのでさっさと寝る。

 

他の自転車ツーリストも5人くらい居たようだ。