北海道野宿ツーリング④
6日目(8月3日晴れ→小雨)
朝食は昨晩と同じくビーフジャーキーと乾パン。軍人かな?それも結構追い詰められてる側の。
ここから先は食料をもっと積んでおかなきゃだめだな。
調理道具は全く要らないけど、食料を積むスペースがもっと必要かもしれない。
キムさんの重武装SURLYみたいに前にパニアあっても良かったかな。ただこれ以上重くなると走る楽しみがなぁ。どこが自分の性に合ってるかであって、俺の場合この重量が楽しいの限界ではある。
7時に出発して最寄りのコンビニである浦幌のセイコーマートまで3時間かかった。途中コンビニがないどころか自販機すらなかったので途中で水がなくなってしまった。
本土に比べたら格段に涼しいとはいっても暑い。
これからはボトル3本満タンにしてから町から出よう。
この日は釧路までの移動日。特にどこもよらず走った。夕方からは小雨が降ったり止んだり。ここから1週間は雨基調。北部では記録的な大雨になる予報だ。最初に稚内を目指すか迷ったが東に進んでよかった。
釧路手前の道の駅、しらぬか、で休んでいるとおじさんに
「自転車で北海道一周?」
と声をかけられた。
「そんな感じです」
と答えて話していると、八王子の隣駅に住んでる方で、定年になり、ロードバイクを車に積んで車中泊で北海道の海岸線を走ってきたらしい。よく見るとふくらはぎの筋肉がすごい。
丁度釧路湿原の観光の仕方や次にどこへ行くか迷ったので色々話を伺う。
知床横断峠については「あの峠なら毎日登ってもいいわ、俺車中泊で車おいて登るから、もう一回登って帰ってこなきゃだし」
「結構きついんじゃないですか?」
「傾斜5%くらいで10%とか無いから大丈夫。信州とは違う」
乗り続けてる人は定年後でもすごい。
この日のキャンプ場は山花公園オートキャンプ場。施設使用料とテントサイトで2000円なので北海道では少し高いが、シャワーとコインランドリーがあり、温泉まで10分ほど。
ここに2泊して、明日は荷物をテントにおいて軽い自転車で釧路湿原を観光する。
乾パン、乾パン、セイコーマートのおにぎり、という食事だったので温泉(ホテルでもあるの)のレストランで阿寒ポークのトンカツ(1500円)を食べ、温泉の露天風呂でしっかりくつろいだ後洗濯をして就寝。
7日目(8月4日晴れ)
明け方までは雨が降っていたが6時頃にはやんでいた。稚内では150mmの予報で、普段8月の1ヶ月でに降る量が1日で降るらしい。
朝食はラスクとビーフジャーキー。
帰りに温泉に寄りたいので、フロントバッグに着替えを積んで出発。まずは釧路湿原展望台へ
廃線跡を利用した釧路阿寒自転車道を通って展望台へ、展望台は丘の上なので軽くヒルクライム。自転車が軽いので苦にならない。
展望台の営業時間前なので先に湿原展望遊歩道へ
熊鈴と熊撃退スプレーを装備。ただ熊より蚊がすごい。北海道初日に虫除けハッカスプレーを買っておいてよかった。
こんなような道を歩いていくとサテライト展望台に着く
思ったよりもすごかった。
この無料の展望台より有料の展望台の方が、位置的に、眺め良いとは思えないので有料の展望台には入らずに北に丘を下って温根内ビジターセンターから木道へ
今度は同じ目線から湿原を見る。一番長いコースで4km位のウォーキング。
戻ってきたら今度は新釧路川右岸堤防を通って釧路の市街地へ帰る。8km位?のダート道。両側には釧路湿原が広がる
このロードバイクをオーダーメイドするにあたってギリギリ32cのタイヤまで付けられるようにしておいた。
30cだとこれくらいのダートでも快適とは言えないが問題なく走ることが出来る。また25Cと比べて路面からの振動が格段にマイルドで、それは特に重い荷物を積んでいるときの車体へのストレス緩和に効果がある。
今売られている自転車は25Cまでしか履けないレース用か、40Cとかまで履けるグラベルバイクかで極端だなぁと思う。99%の人間がレースなど出ないのだから、30〜32Cのタイヤで舗装路を快適に走れる位が日本に適した調整のロードバイクで、それが大半の人に適したものだと思うのだが。
釧路湿原はこれで見終わったので、釧路阿寒自転車道を釧路湿原市街地からの始点から阿寒の終点まで走ることにした。
市街地を走っている間はウォーキングしている市民を見かける。
廃線を利用しているのでホームがあった名残。今は木が植わっている
動物園の脇を通って釧路から出ると誰ともすれ違わず、舗装も所々荒れ始める。
終点の阿寒に着いても特に何かあるわけじゃなく結構往復するのは苦痛だった。暑かったし。自販機ないし、片道25kmあるし。
走るなら釧路内だけでいいと思う。
16時から温泉に入って、温泉で夕食をとって就寝。