チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング③

ロードバイクで旅をしてると忙しくてブログ付ける暇が意外と無い

 

 

4日目(8月1日)

日の出とともに起き、テントを乾かす。昨日はテントを張るときに蚊の中隊に襲われたので急いでホームセンターで蚊取り線香とワンプッシュで蚊が皆殺しになるスプレーを買ったのだが、ワンプッシュのやつは必需品と言って良い。テントを張って中で一発御見舞すれば蚊の問題は完璧に解決する。さもなければ蚊とお互い逃げ場のないデスマッチを繰り広げる羽目になる。


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テントを畳んで引き続きえりも岬を目指す。

ここからえりも岬は馬牧場エリア。漫画のような牧場の風景が続く。


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折角なので途中で寄り道(往復14km)して競走馬の墓地優駿メモリアルパーク

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生クリームが利いていてソフトクリームが異常に美味しかった。

14kg程の荷物を積んでいるので信号がないのにあまり進めない。17時位にえりも岬につけるが、17時に閉園だし、えりも岬を超えると30kmほどコンビニもないエリアで温泉もない。

 

少し手前だが「うらかわ優駿ビレッジ アエル」でテントを張って一泊する。

ここはすごい。

880円でテントが張れて、温泉代込み。温泉が500円なので朝も入ればそれだけで1000円。更にランドリーもあり、ホテルでもあるのでレストランもある。しかもとてもちゃんとしたお味。

しかも無料で引退した名馬の見学もできる。

神。

 

5日目(8月2日)

日の出とともに起床。フライシートを吹いて乾かしている間に付近を荷物を積んでないロードで散策。

荷物がないロードの挙動の軽さに驚く。

競走馬の訓練センターが近くにあり、そこへ続く道が美しい


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朝風呂を浴びてテントを畳み馬を見に行く

 


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恐らくオウケンブルースリスズカフェニックス

競馬をしないので生でサラブレッドを見たことがなかったが、もっとマスキュラーなのかとおもったら思ったが華奢で足が細い。

 

エリモ岬へ

途中途中で遠近感が狂いそうな岩を見ながら走っていくf:id:strandonneur:20230802234240j:image

 


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岬が近づくとアップダウンが増え、岬手前から霧が漂い出す



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岬についた

愛車と一緒に写真を取りたいので引きずって行く

風景だけ撮ってもね、そんな写真インターネットにいくらでも落ちてるし



最初は来ないつもりだけど来てよかった。

今の鈍った体力でいきなり内陸部の峠登ってたら行き倒れてたかもなぁ。

風の資料館で、この地が森林伐採で砂漠化したのを多大な努力で緑化したという歴史も知る。


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えりも岬にはお土産物屋と食堂があったのだが、こういう観光地の食事処は高いので次のセイコーマートでも入いって昼食でもと思ったのが間違いだった。

 

苫小牧とえりも岬の間は、馬牧場か漁港か市街地だったので開けていたしコンビニ自販機にも困らなかったが、えりも岬からの広尾町に着くまで30km余りにはコンビニはゼロ。これでは行き倒れると思い、途中の個人経営の雑貨屋で乾パンと剥き甘栗を手に入れる。

乾パンなのに賞味期限が今年の冬。一体何年売れてなかったんだろう。でも田舎の雑貨店ってこんなもんだよね

そこから先はひたすら海に突き出た山脈をトンネルでぶち抜いたような道。

一体何本トンネルを抜けただろうというくらいひたすらトンネルと覆道。トンネルは神経を使うし速く走り抜けなければいけないのでとても疲れる。

 

なんとか広尾町について久しぶりのセイコーマートに駆け込み飲み物とおにぎりを貪る

と「Hi」と声をかけられたので振り向くと、白人の中年女性がツーリングバイクで来たところだった

そのまま45分ほど補給をしながら立ち話をする。

「Aren't you afraid of ビア?」とか言ってるので飲みにでも誘ってるのか?と???なっていたら向こうもなんだこいつ英語通じねーなみたいな顔をしていた。ベアーだった。

どこから来たのか尋ねるとスウェーデンから来たそうで、これまでアメリカ、イングランドスコットランド南アフリカやオーストラリア、アメリカを走ったことがあるらしい。で今夏初のアジアとして北海道を選んだのは気候らしい。大正解。この日の本州を北欧人が走ってたら、イモリの黒焼きになるか運良く生きて帰れても二度とアジアには来ないだろう。

スウェーデンはいいわよ、どこに行ってもキャンプはただだもの」

いやこれでも北海道は安んですよ。

今の愛車のSURLYは13年来の愛車で、サンフランシスコで買って、帰国するときに売ろうと思ったが既に友達になっていたので持って帰ってきたらしい。


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旅は不思議だ。家を出てから4日しか経ってないのに普段出会わないような人にもう2人も出会った。

そりゃ今後連絡を取り合うことはないけど、この短い時間の出会いでの色々得るものがある。

 

キムさん(彼女の名前)のキャンプ地の写真を見るとその辺の景色のいい場所で野宿しているものも結構あった。

俺はそこまでワイルドにまだなれないな。寝るのはテントでもいいけど毎日風呂には入りたい。

 

想定外の出会いで遅くなってしまったがこの日のキャンプ地まで走る。広尾を出てからも30km何もない牧場と林を突っ切る道。地図で見るより距離より遠い気がする。


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19:45ごろ晩成温泉キャンプ場着。こういう走り方は良くないな。夜は熊と会う確率も上がるし気温が急に下がって心に来るものがある。17時にはキャンプ地につけるような走りかたをしよう。

 

晩成温泉の食堂のラストオーダーに間に合わなかったので乾パンとビーフジャーキーで夕食。

 

晩成温泉にお湯はイソジン色で、実際国内でも珍しい濃度でヨードが含まれるんだとか。

温泉500円とテントサイト500円で良いキャンプ地だった。