チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング⑪

17日目(8月14日(月)晴れ)

午後から晴れの予報だったが午前中から晴れる。

午前中に8時半会館の流氷館を見て、それから網走監獄を11、せめて12時までに片付けて美幌峠まで行けば晴れた屈斜路湖を見下ろせるかもしれないと計画を立てる。

 

まずは流氷館だが、地図では近くに見えるがガチで山の上に立っている。丘とかじゃなく山。

予想外のヒルクライムを経て流氷館へ。

せめてクリオネくらい見て帰るか位のノリで来たのだが、不意打ちで絶景。
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知床連峰が全部見える。

一期一会だなぁとつくづく思う。この日が曇りなら、何も見えねぇな、で終わっていただろう。ここからこんな絶景が見えるなんて知る機会もなかった。

クリオネやマイナス40℃体験とかは割とどうでも良くて、この景色こそここに来た価値だった。


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まぁうウニウニ羽ばたくクリオネもいっぱい撮ったけれども。

 

その後ついでに北方民族博物館へ。まさに、皆がついでで訪れることで食ってる博物館といった感じ。

展示品にまとまりがなく説明も少ないのでなかなか楽しむのは難しいは学びはがあった。

文明が崩壊したらこれで仕掛け弓を作ることが出来るようになった。


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その後メインの網走監獄へ


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特に下調べせず来たが思ったより広大で見どころが多い。


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囚人を第一陣として送り込んで北海道を開拓したのも知らなかったし(義務教育の教科書に屯田兵の記述はあったが)、監獄というのが1つの完結した街のようなもので、農業といった食料生産から日用品や道具制作の家事仕事まですべて監獄で可能な限り自給自足していたのは知らなかった。

網走監獄を見るということは当時のそういったもの全てを見るということだと知らなかった。

 

昼食は現在の網走刑務所と同じメニューの麦飯と焼き魚の監獄A定食


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当時の網走監獄で出されていた、麦6米4の飯とたくあん3切れと水みたいな味噌汁のクラシック網走定食とか出してみればいいのに。

 

なんだかんだ思いっきり観光して14時に。

もう美幌峠は間にあわないが、美幌町のキャンプ場まで走る。

 


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途中美幌のメルヘンの丘で写真を撮っていると10代のカップルにカメラを頼まれる。覆面ゴーグルヘルメットのテロリスト状態なのによくぞ声をかけた。撮ってやった。

 

披露が蓄積してるのか、寝不足なのか、朝の予想外のヒルクライムのせいかスピードが全く出ない。これではとても美幌峠は登れそうもない。

 

美幌みどりの村森林公園キャンプ場でテントを張る。

出来るだけうるさそうな、偏差値が低そうなテントは避けて端っこにテントを張る。

経験上、ソロは当然静かで、家族連れはうるさいが23時には寝る。一番うるさいのが家族連れでもないのに複数の大人がつるんでるグループ。

 

といっても混んでるので隣はソロライダーと妥協で家族連れ。

 

隣のライダーに色々声をかけてもらってバナナチップを貰ったり話してるうちに彼のタープでお酒を奢ってもらうことに。

大阪からきた建築関係の人で、もう夏に北海道に通って25年になるんだとか。

311の時にボランティアに行き、ボランティアをするにはテントを張って朝の4時からボランティアをするために並ばないと参加できないことなど色々話を伺う。

あとは彼のキャンプの、このスタイルに行き着くまでいろいろあったというノウハウなど。

100円で買ってきた魚だとか、半額のチャーシューなどをチタンの網と墨で焼きながらつまんでいると、豊かだなぁとおもった。

ただ自転車で炊事もすると重くなるからなぁ、うーん。

旅先で会うほかの旅人は話していて面白い。旅をする人、というフィルターがつまらない人をある程度弾くんだろうね。

 

23時には解散してテントに戻る。この日は風もありとても寒かった。

 

隣の家族連れは予想に反して(子供が小さいうちは早く寝るがコドモが中学生とかになると夜ふかしになるのか)1時半まで大きな声で話しているので、うるさいぞ、と怒鳴ってしまった。

 

大人しくなってくれたから良かったけどめんどくせぇな

 

結局朝日が登って鳥が鳴き始める5時には目が覚めるし、みんな撤収を始めるから眠れない。

そりゃ車で家に帰るあんたらはいいけど、こっちは明日も自転車なんだから勘弁してほしいもんだ。

 

3日連続寝不足。特にこの日は睡眠時間3.5時間…