チャリの呼び声

教員の仕事や趣味の自転車等について(新しい自転車が届くまで部活動死ねブログ)

北海道野宿ツーリング⑫

18日目(8月15日(火)晴れだが目的地は曇り)

 

もうとうに日付や曜日感覚はない。ブログを書く際も前のエントリーの日付を確認しないと今が何日目で何日なのか分からない。

ロードバイクで旅をしていると1日が職場と家を行ったり着たりするルーティーンの日々に比べてとても長く濃密で、3日前のことが1週間前のように感じるし、同時にちゃんとし数日前この前のような感覚もある。

隣のライダーに挨拶をして一緒に写真をとり、7時位に出発する。

 

1日晴れだが、目的地の美幌峠を挟んで屈斜路湖周辺は曇り。明日は屈斜路湖周辺は雨になる。

 

美幌峠から見下ろして、曇でも晴れ寄りなら東に下って屈斜路湖を見に、ガッツリ曇りならまたこっちへ帰ってきて南下するつもりで出発する。

 

峠までの向かい風がきつい。寝不足で体力も回復していないせいもあるのかほぼ平坦でも時速20kmもでない。

峠に入ってしばらくするとふっと冷たい風が吹き、行き先が曇ってくる。
f:id:strandonneur:20230817183311j:image

もうこの時点である程度は察していたが峠を登りきる。ここでもいろんなライダーが挨拶をしてくれるのでサムズアップで返す。

 


f:id:strandonneur:20230817183432j:image

何も見えないかと思ったが意外と見えなくもない。

逆にこの霧具合が幻想的ですらある気がしなくもない。


f:id:strandonneur:20230817183612j:image

屈斜路湖側から猛烈な風が吹いている。自転車が倒れそうになるほど。これだけ荷物を積んで斜めに柵に立てかけているのに。

 

これはもう行くべきじゃないな、と思い美幌町へ引き返す。

湖は見下ろしてこそだと思うし、下っていってもここ美幌峠以上の眺めを期待できないと思う。

ただ晴れていればここからの眺めはすごかったろう。

これも一期一会だから仕方がない。昨日流氷館で最高の眺めが見られれば、別のある場所は曇ってるかもしれない。

 


f:id:strandonneur:20230817184028j:image

峠を戻ると嘘のように晴れている。峠と美幌町を結ぶ道は白樺がサイドに立っていて真っ直ぐで、とても美しい。

 

 

なぜ南下するかというと、三国峠を通過したいからだ。その為に美幌町を通って北見へ抜ける。

 

訓子府町に温泉があるのでそこまで行って、公園にでも野宿する算段で出発。

 

訓子府町のレクリエーション公園にテントを張ろうと思っていたがいい感じの河川敷が。近くに公衆トイレもあり、下草も刈ってあり、温泉とコンビニにも近い、最高じゃん。

 


f:id:strandonneur:20230817184404j:image

 

テントを張って食餌をしようと地元の食事処を検索して向かうと2件とも臨時休業。なので結局セイコーマート

おれも長野県で育ったから分るのだが、田舎の料理屋は基本ナァナァで、都会のように顔も知らない客の批判を受けることがないので色々商売が甘い。

接客態度も悪いし、料理の腕も大して良くないことが多い。

だからお金を落とそうと思っても結局コンビニやチェーン店で食べることになる。

 

風呂にゆっくり入り、河川敷のテントへ。非常識な害悪キャンパーもいないし、川のせせらぎが心地よく、久しぶりに8時間睡眠を取ることができた。

 

キャンプ場より快適ならキャンプ場に泊まるメリットは全くないな。

 

 

 

19日目(8月16日(水)曇り→雨)

今日雨の中、上士幌町まで移動して、明日1日雨の中やり過ごせば、明後日は晴れ間が見えるので、そこでナイタイ高原か、三国峠を攻略する。


f:id:strandonneur:20230817185521j:image

良いキャンプ場だった。

 

訓子府町から陸別町を通り足寄町へ至る道は、あまり観光ルート的に有用な道でないためか交通量が少ない。

地図だと近く見えるがそれぞれの集落の距離も40km近くあり、集落の間は基本的に峠となっている。

 

走り始めてすぐペダルが重い。体力はある程度回復しているので不思議に思い、途中でタイヤに空気を足しチェーンルブを差す。するとペダルが大分軽くなった。

空気を最後に足したのいつだったか。いずれにせよ1週間も経っていないはずだが。一昨日からペダルが重かったのは実は疲労でも寝不足でもなく空気圧のせいか?荷物が重い分エイキョウが顕著に出るのかもしれない。

これからはこまめに足そう。

 


f:id:strandonneur:20230817190201j:image

途中で倒木。

全く知らなかったが日本一寒い町の陸別町の道の駅へ


f:id:strandonneur:20230817190240j:image

 

ここで補給をするがセイコーマートにも道の駅にもゴミ箱なし。

 

あのさぁ、自宅でしかゴミ捨てられなきゃ誰も旅行できないだろ。有料でいいからゴミを出せるようにしろよ北海道。観光客欲しいけどごみ処理は負担したくないとか甘えだろそれ。

だから路上に捨てるやつが出るし、ゴミ箱置いてる別のセイコーマートにゴミが集中するんだよ。

最近じゃキャンプ場でも持ち帰りが増えてるけど頭おかしいだろ。

 

ここの道の駅は廃線の駅舎を改修したもので隣町まで1駅分体験操車も出来るらしい。


f:id:strandonneur:20230817190629j:image

 

陸別を出た直後から雨が降り出し直ぐにザーザー降りに。

靴もグショグショ。淡々と淡々と上士幌町まで走る。

 

足寄町で昼食を摂ろう思ったが、道の駅は混んでいて(大体の場合において道の駅は料理を出すのが遅い)、敷地内の別の店も、挨拶も席への案内もできず、なんかだべっている高校中退で人生舐めてるけど誰でも作れるような肉料理店を出してます的な店しかない。5000円を券売機に入れると、お札は1000円しか使えないようで戻ってくる。うん、神の啓示だわ。やめよ。

じゃあ町内の別の店は?道の駅に案内のあった奴。はい臨時休業。

そういうとこやぞ。

よって安定のセイコーマート。ここはゴミ箱もあった。★5つ。

 

 

 


f:id:strandonneur:20230817191141j:image

 

その辺の橋から川を撮った写真。本州の固めた河と違って北海道の川はどれも美しい。

 

この日のキャンプ場は上士幌航空公園キャンプ場。

夜中までずっと本降りで、設営も雨の中行う。

パニアもハンドルバッグもぐしょ濡れ。テントの中もそれらから滴る雫で濡れている。

インフレーターマットはあるので寝床は無事だが、こういう日はタープが欲しくなるな。

でもタープがあると1.5kgは重量が増えるからこのためだけにというのは難しいな。

キャンピングカーの人たちは優雅にタープの下でくつろいでいる。


f:id:strandonneur:20230817191600j:image

 

設営して300円の温泉に入り、コインランドリーで3日分の洗濯乾燥をして靴を乾かしビニール袋に入れ、濡れても良いビーチシューズを素足で履いてコンビニで、明日の食糧を買い込みテントに戻る。

 

明日は降水量が減るが雨の予報だから1日テントにこもる予定。明後日は晴れてくれよ。